【初めてでもできる】ロゴデザインの相場と見積もり方法を紹介します

先月、ロゴデザインの見積もり依頼がきました。・・・が次のことで悩みました。

本日のテーマ

見積もりって具体的に何をどうしたらいいの?
ロゴデザインの実績ないけど、金額っていくらに設定したらいいの?
クライアントとのやりとりが不安・・・

デザインの見積もりって、初めてだと何をどういう手順で進めればいいか悩みました。今回は恥を忍んで、、フリーランスのデザイナーがどのようにして見積もりしたか、私の経験をお話します。

本記事の信頼性

  • ロゴデザインの見積もりを初めて経験、運もあり本件受注
  • 別件でロゴデザインの見積もり依頼がきた際、本経験を活かして受注
目次

見積書とは何か?

見積書とは、ざっくり言うと、お客さんに次の内容を文書にして伝えるものです。

  • 何を(商品、サービス)
  • いくつ(個数)
  • いくらで(金額)
  • いつまでに(納期)

どんな会話をするかというと・・・

お客さん:ロゴデザインを依頼したいんだけど、いくらでできる?
デザイナー:ロゴデザイン、1つ、3万円、2週間で納品できます。
お客さん:了解です、ちょっと検討します〜

こんな感じです。見積書を作る主な理由は、トラブルを未然に防ぐためです。口約束で済ませてしまうと、サービス内容の認識違いでお客さんとトラブルになることがあります。見積書で契約内容を明確にすることで、トラブル未然に防ぐことにつながります。

お客さんに見積書を求められない場合でも、メールやチャットなど証拠が残る形で回答することをおすすめします。

相見積もりが基本

見積もり依頼がきたからといって、受注できたわけではありません。(と言いながら、個別で見積もり依頼が来たときに喜んでた私)

私は会社員時代、商談の経験があります。通常、お客さんは商品やサービスの購入を検討する場合、複数の会社に見積依頼をして、各社の価格や内容を比較します。この価格や内容の比較をすることを「相見積もり」と言います。略して「あいみつ」って言うこともあります。

私も欲しい物があるとき、Amazon・楽天・ヨドバシを比較して選びます。それと似てますよね。

基本的にお客さんは他のデザイナーにも依頼している(=相見積もりしている)ことは知っておきましょう。

おすすめの見積書作成ツール

初めて見積書を作るなら、Misocaがおすすめです。会員登録無料・会費なしで、見積書は枚数無制限で作成できます。請求書も5通まで無料で作れます。

請求書作成サービス「Misoca(みそか)」

マニュアル読まなくても感覚的に操作できるので使いやすい。可愛いテンプレートも用意されてるところが好きですね。

有名な会計ソフト freee でも見積書は作れますが、無料期間は30日だけです。(2020年6月7日時点)

見積書だけ作りたい方は Misocaがおすすめです。

ロゴデザイン料金の相場を知ろう

フリーランスのデザイナーが設定している料金は、その人の技術や戦略によってだいぶ金額差があるので個人サイトを比較していくのは大変です。相場はクラウドソーシングに登録しているデザイナーさんの情報が参考になりました。

ランサーズでグラフィックデザイナーさんの出品サービスを調べると、ロゴデザインは約2万〜8万円で提供していることが分かりました。

しかも、かなり実績のある方でも約2万円からロゴデザインできるプランも用意していました。これは、初めての方がお試しで依頼できるようにするためのプランだと思います。お試しで「この人、良いな!」と思ってもらえれば、価格の高いプランも選んでもらえるかもしれないですよね。

ロゴデザインの相場は2〜8万円、プロは手頃なプランも用意している、ということを知っておきましょう。

ロゴデザイン料金を設定しよう

相場も分かったので、自分のスペックを確認しつつ、ロゴデザインの料金を設定してみましょう。

当時の私のスペック

  • ロゴデザインの実案件実績なし
  • ロゴデザインのコンペ参加(1回)
  • ロゴデザイン自主制作(3回)

何も実績ありません・・自主制作を通して、ロゴデザインの手順を学んで実践したぐらい・・。未経験だと、こうなりますよね。

話を戻しますが、自主制作はしたものの一つも実績がないのに、どうやって金額設定していくといいのでしょうか?

時給を設定してみる

ランサーズでグラフィックデザイナーさんの単価をチェックしましたところ、単価は1,500〜3,000円で設定している方が多いです。

私の現時点のスキルと実績では、クラウドワークスだと最安値の1,500円で計算するのが妥当だと思い、1,500円で仮設定しました。

フリーランスは時給感覚で働いてはいけない…という話もありますが、ここではそれはいったん置いておきましょう。

ここでの目的は、自分の希望する価格を達成するには、何時間で作業を終わらせる必要があるのか感覚をつかむことです。

時給から作業時間を割り出す

次の二つを設定すると、ロゴデザインを何時間で行う必要があるか見えてきます。

  • 自分が1時間あたり何円欲しいのか(時給)
  • ロゴデザインを受注する金額(デザイン料金)

時給は先ほど1,500円で設定しましたね。

次に、ロゴデザインを2万円で受注したと仮設定します。私のスペック低いんで、相場の最安値で設定しときましょう。

20,000円(ロゴデザイン料金)÷1,500円(時給)=約13時間

ロゴデザインを2万円で受注して、時給1,500円で仕事をしたいなら、13時間以内に作業を終えないといけないということになります。13時間を超えると時給が減っていきます・・。

具体的な作業内容

ロゴデザインの具体的な作業内容を把握しましょう。実際は、デザイン以外の作業も発生します。

  • 進行管理費(クライアントとの打合せ、スケジュール調整、連絡など)
  • ラフデザインの作成
  • デザインの作成
  • デザインの修正対応(修正回数によって作業時間は変わる)
  • 納品データの用意(複数のデータ形式を用意するのも多少時間がかかることも)
  • 交通費

進行管理費

クライアントとの打合せ時間、連絡が何時間くらいかかりそうか考えてみましょう。

ヒアリング:1〜2時間 
メールでのやり取り:1時間(合計) 
(例:ラフデザイン完了連絡、デザイン完了連絡、修正対応連絡、納品連絡、お礼)

多くても3時間くらいとすると、時給1,500円 × 3時間=4,500円

ラフデザインの作成

クライアントにラフデザイン を数点提出して、イメージをすり合わせます。ラフは2〜3種類提出するとクライアントさんがイメージを固めていきやすいです。

デザインの作成

ラフデザインからひとつ選定してもらったら、細かい部分を変えたデザインを用意します。モチーフとカラーの組み合わせで3〜6種類あれば選びやすいと思います。

デザインの修正対応

私がお客さんだったら2回は無料で直してもらえると助かるな〜と思ったので、2回まで無料・3回目からは追加料金発生と設定しました。

納品データの用意

納品データの種類によってはオプション料金をとる場合もあるようです。 
私は、特に追加料金は設定せず、png, jpeg, ai データを納品すると設定しました。

交通費

打合せでクライアント先にいく必要があるなら交通費も追加しましょう。

ロゴデザイン料金の確定

ここまでで、時給、作業時間、作業内容が把握できました。金額と作業時間を整理してみましょう。

  • 進行管理費:4,500円
  • デザイン料:20,000円(ラフ作成、バリエーション作成、修正、納品)
  • 交通費  :0円

小計   :24,500円 
ここに消費税10%を足すと、26,950円

自分の想定外のことが発生するかもしれないので、2時間余裕を持たせることにし、今回はロゴデザイン料金は3万円に確定しました。

依頼主へ回答しておきたい内容(テンプレ有り)

依頼主が聞きたいのは、主に費用と納期です。それに加えて、参考スケジュール・制作における留意事項・連絡手段も伝えると親切です。
以下、実際に依頼主にお返事した際の文章です。コピペして使用してOKです、連絡不要です。

留意事項:本テンプレートであくまで参考です。本テンプレートを用いて発生したトラブルや損害については、いかなる場合も責任を負いません

回答テンプレート

・制作費用 3万円 
・制作期間 14日間(2020年5月6日〜2020年5月20日) 
・納期   2020年5月20日 

以下、スケジュールのご参考です。 
明日から作業着手可能です。 

【参考スケジュール】
5月7日 ラフデザイン提出
5月7〜9日 クライアント様の選定期間(仮)
5月10〜12日 ロゴ制作・完成品提出
5月13〜15日 クライアント様のチェック期間(仮)
5月16〜19日 修正対応
5月20日 納品

※クライアント様の作業は3日間と仮設定

【ロゴ制作について】
・ラフデザインは3点提出(手描き)
・2回まで修正対応無料
・制作ツールはAdobe Illustrator
・土日祝もChatworkにて返信可能

その他、ご不明な点や事前に提出が必要な書類などありましたら、連絡ください。

返信はいつまでにするか

他のデザイナーさんにも見積もりを依頼していることを考えると、なるべく早く回答できる方がいいです。チャンスを逃さないよう、当日もしくは翌日中には回答しましょう。

回答し終えたらやること

初めての見積もり回答は緊張します・・。基本、相見積もりなので受注できるかどうか分かりません。身もふたもないかもしれませんが、運もあります。

ただ、もし今回取れなくても、チャンスをもらえた時のために、スキルアップは続けましょう。私は、もし取れた時のために・・と、Adobe の無料講座でロゴデザインの練習をしてました。

まとめ

今回は、フリーランスになって初めてのロゴデザイン見積もり手順について解説しました。

  • フリーランスデザイナーのロゴデザインの相場は、2〜8万円
  • デザイン料金は、希望時給・相場・作業時間・自分のスキルを考慮して設定
  • クライアントには、デザイン料金・納期・参考スケジュール・制作における留意事項・連絡手段を伝える
  • 受注できなくても凹まず、次のチャンスに向けてスキルアップに努める

見積もり方法は、これが正解というわけでありません。私自身、成長と共に料金設定の手順を見直していきます。

また、今回「時給」を目安に料金を設定しましたが、フリーランスは作業したぶんお金がもらえる世界ではありません。フリーランスとして働くからにはクライアントの売上に貢献することを大切にしたいです。

本記事が、初めての見積もりで困っているフリーランスの方の参考になれば嬉しいです。

本件で実際に納品したロゴデザインはこちらです。

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この記事を書いた人

大阪で活動するフリーのWebデザイナー|フリーランスチーム(GrabAir)のデザイナーとしてディレクションから保守まで担当|デザインで喜んでもらえるのがとても好き|アルスラーン戦記はギーヴ、銀河英雄伝説はヤンが好き

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